シアトル発:毎日を自分らしく

シアトルに住む私と愛犬(そしてパートナー)。ビーガン料理で心と体をデトックス。日々に見られる美しいもの、心にピンときたこと、たまには妙なハプニングもあり。

タイ料理、やってみたらできちゃった。

タイとベトナム料理は大人気
シアトルには日本人、韓国人、中国人というような、東アジアからの移民が昔からたくさんきているが、南アジアからもかなりの人数がきている。なので、当然南アジア系のスーパーやレストランが充実している。南アジアの代表格はタイ、ベトナム。かれらの得意とするビジネスは ”食” 業。


祖国の食文化の枠を超えて様々な分野でアメリカ社会に進出していく東アジア人と違って、南アジア人たちが集中して活躍しているのはフードビジネス。東アジアからの移民がもっと昔に来ているのだから、その職種異動は、まあ当然だろう。比較的最近に移ってきたタイとベトナム人によるシアトルにおける食文化の影響は大きい。私は両国大好きだから、何回か行って本場のおいしいご飯を食べてきたが、こちらのレストランで食べられるものも、なかなかすばらしい。味はもちろんのこと、南アジアの食べ物の長所と言えば、その庶民性とお値段である。


シアトル、大好きだけど、この物価の上昇にはちょっと...
シアトルは 2000 年くらいから IT バブルで、こぞって高所得者がアメリカのあちらこちらから移ってきている。何もかも、とにかく高い。物価も、物件も、人件も、税金も。それが当たり前だと思えればいいが、私はシアトルがそうではなかった 90 年代を知っているから、今更ながら、納得がいかない!それにつられて南アジアのご飯もそんなにお手頃でなくなってきたように思える。


世界の東京でも、1000 円でかなりおいしいものが食べられる。シアトルで 1000 円以内で納まるランチなんて、ファーストフードかチェーン店のものだろう。夜にそこらへんの庶民派レストランへ行って、ディナーでもしたら軽くメインで 2000 円以上する。それにお酒をオーダーなんかしたらあっという間に倍。ちょっとした夕飯に 3000 円− 5000 円。


アマゾンがそこら中にぼこぼことオフィスを立てて、アメリカ中からエンジニアたちを連れ込んで来たもんだから、あっという間に住民の収入額が上がる、となると、もちろん住宅物件や物価がぐんとあがる。毎年どんどんあがる固定資産税。だから、みんなやしやしと働かねばならない。


アマゾンだけではない、知名度がある企業(Google, Facebook) や、それほど知名度はないがその業界で十分活躍している会社もシアトルに移って本店、支店を構える。いずれにせよ、私が言いたいのは、90 年代に気軽にいつでも思いついたら外食ができた頃とは今は話が違うっていうこと。それじゃあ、なんでもかんでも自分で作ろう、と思うのは当然。


なんでも自分でやってみるのがちょっとした趣味である。料理は特に。
昨日はタイの代表料理、いつもタイ レストランでオーダーするパットキーマオとタイサラダを作って家族にご馳走した。かなりうけた。キーマオは親友が最近作ってみて大成功したというので、それに感化されて私も、と。



パットキーマオに必要なもの:
生の米麺:アジアスーパーでシートの固まりになって売っている、生で新鮮なものがいい。
お好きな野菜:玉ねぎ、たけのこ、もやし、ブロッコリー、しいたけ類など。最後にいれるタイバジルは必須。
主役の具:うちは肉類ではなく、あげ豆腐の切っていれる。
ソース:いくつかの調味料を混ぜて作る(ホイサンソース、醤油、ゴマ油、ガーリックチリソース、日本酒、黒砂糖を同じくらいの分量で混ぜる。フィッシュソースがあるならそれも少々、好みに合わせる)。

キーマオソース


脇役のタイサラダに必要なもの:
パパイヤ、きゅうり、人参の細切りを適当にほうれん草やトマトとかと混ぜて、それにチリソースの入ったスパイシーなソースをつくってかければおしまい。



サラダのチリドレッシングに必要なもの:
スイートチリソース、醤油、黒砂糖、ゴマ油、寿司酢を同じ分量(例えばスプーン2杯づつとか)あと、ガーリックのすりおろし(少々)もいれるとよりおいしい。フィッシュソースもあったら少々)



作りかた
パットキーマオをつくる際、まずごま油でガーリックのみじん切りと立て細に切った玉ねぎを炒める。生姜のみじん切りを入れてもよろしい。玉ねぎが柔らかくなってきたら、硬いもの順に他の野菜も入れて痛めていく。なので、次に来るのはこんな感じ:ブロッコリ >> あげ豆腐(これは厚さ 2 センチくらい? 好みの四角型に切っておいて醤油とホイサンソースでマリネードしておく)>> しいたけ類。そして生麺を好きな幅に切ったものをいれる(これはパックになっていて固まりになっているから、麺を電子レンジちょっと温めてばらしやすくしておく)


麺を炒め物に加える。そして、タレで味付けし、たくさんタイバジルをいれてできあがり。野菜を切るとき台所は散らかるけれど、これはつくって正解。かなりいけました。




これに感化された義母を来週アジアスーパーに連れて行くことに。そして彼女は彼女の友達に紹介し、そしてそこからまた繋がって、この某アジアスーパーは潤うことでしょう。